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雪男の旅・予告編

1月26日、雪。
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前の日までよく晴れてたんだけど…とのこと。そして翌日の帰り際になって、空が晴れてくるのを見た。


2月2日、雪。
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小さな町の小さな雪祭りを楽しみに出かけたものの、あいにくの高温で雪灯籠が解け始めていた。
が、ひとまず宿に荷物を置いた頃から粉雪が斜めに降り始め(左)、夜には見事な雪祭り(右)に。翌日も午前中、雪。



 冬の旅先に雪を降らせるのは、これで四年連続七回目ぐらいになるだろうか。
 とにかく、冬から春先にかけて筆者がどこか遠くへ行くと、そこに雪が降る。
 …断っておくが、どの旅先も寒いとはいえ、決して豪雪地帯ではない。昨年この「近況報告」に書いた信州・諏訪地方も、今回行った北陸沿岸部や山陰の川沿いの町も、地名からイメージされるほど雪は頻繁に降らないのだ…筆者も後になって初めて知ったのだけれど。

 もちろん、田舎の雪景色という、日常生活で見られない光景に出会えるのは大歓迎だ。
 しかし、何事にも程度というものがある。
「先生、少しは加減して下さい!」
 降り始めてから仲間が筆者にそう叫ぶ状態になるまで、さほど時間を要しない。そのまま大粒のヤツが横なぐりに降り続け、写真撮影をしている間ずっと止まないのだ。
 被写体ではなく、その手前の雪粒にピントが合ってしまう。
 長めのレンズフードをつけているにもかかわらず、レンズに雪が入ってくる。
 一面真っ白…被写体が色の濃い列車だったりすると露出で死ぬ。
 そして、全員雪ダルマ。
「かなわん、引き上げよう」
 すると小止みになる。が、灰色の雲がついてきて、行動再開とともにドバーッ。

「こりゃ、地元の皆さんにもいい迷惑かもしれんな…」
 いや、逆に活用してもらおうか。雪祭り系の行事ができなくて困っている町、スキー場の雪が少なくて困っている村、ラッセル車の出動が見たくて困っている鉄道マニア諸兄…汽車賃と宿さえ用意してもらえれば、どこなりと喜んで参上いたしますよ~!
 …ってお前、喜んでるじゃん。

 ともあれ、そんな筆者が見てきた景色・触れてきた人々に、次回からしばしお付き合いあれ。

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