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=田島葵の創作小説「新嘲文庫」=



= 2008年 冬コミ新刊 =
20,000,345M(にせんまん とんで さんよんごーえむ)
  挿絵=緋莽総一郎 A5版62ページ・200円



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 昭和時代の東京駅。夜。
 訳あって国鉄勤めの身ながら介抱泥棒にいそしむ俺は、今夜のカモを泥酔した若いOLに定めた。
 女は、三島まで帰るという。
 眠たそうな眼で、しかし元気よくからんでくる女に耐えながら、大垣行きを目指して東海道線の階段を上る。すると彼女の、やけにふくらんだバッグの中身がチラリと見えた。
 一万円札の束がぎっしり。何千万円あるだろうか。
「な、なんだこの女………」
 ヤバい金かもしれない、と思いつつも俺は女を列車に乗せ、そして酔い潰れかけた彼女の眠りを虎視眈々と待つのだが…。
 この数千万円はどんな金なのか。傍若無人にからみまくる美女はいつ眠るのか。煙草と酒の匂い、切符切りや駅弁売り、紙ベースの仕事場、終身雇用は当たり前…今よりも元気だった頃の日本を背景にお届けする、晩秋のサスペンス。



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