読者からの作品紹介(ご感想)

「20,000,345M」編

最終更新・11/01/16

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 前作のこのコーナーに続き、まずは代表的な感想を一つずつ。

★"国鉄時代"の旅
 この列車をリアルに知らないと、ちょっとキツい話。
 でも鉄道ファンなら子供でも隠れ鉄でも絶対ときめく話。 【お住まい・性別など不詳】

★大人の色香(?)
 笑った・・・・・
 たまには、Sな大人のお姉さんもいいですね(*^^*ゞ 【埼玉県・女】

 マニア以外は引く、という覚悟をなかば決めて出した本でしたが、純粋に筋書きやボケツッコミを楽しんで下さったケースも案外あって、うれしい限りです。
 今までと180度タイプを変えたヒロインも無事に好評。感謝感激。


"国鉄時代"の旅と業界話

夜の東海道線や(田島注・ネタバレにつき中略)への旅が普通に楽しめました。
昔の事がわからなくてもイケます!
主人公と相方の女のカラミも面白いですしw 【神奈川県・男】

大垣夜行、知らないけどイイですね!!
鉄道の職員も昔の方がカッコよかた!! 【「ななしの」様・男】

車内や補充券の事とかも十分昔のそれっぽいけど、
国鉄職員がらみの話が部外者とは思えない・・・
特に宮田(筆者注:「俺」のこと)の回想は鉄必見って感じでした!
女とかで失敗するのは別にして、こんな世界が夢だったはず…な世界! 【愛知県・性別不詳】

165系時代から大垣夜行好きでしたが、当時の臨場感があふれています。
それでいて話の展開がハラハラドキドキで、面白い。 【乗り鉄&アニメ+文学ファン・男】

大金の入った鞄を持っている泥酔美女はいったい何者なのか、という疑問をつきつけられながら読む緊張感がいい。国鉄の描写が、読み手の旅情をかきたてる。ただ泥酔美女の描写が作りすぎか。 【男】
.

 筆者なりに調べは尽くしたとして、どれぐらいの趣味者に関心を持っていただける素材か…という不安は、売れ行きを考えても杞憂だったみたいです。大垣夜行自体は、十年ちょっと前まで昔のまま走っていましたからね。
 ただ、昔ながらの職場風景や職員の仕事事情、といった描写にも関心を寄せていただけたのは意外です。
 一方、経済事情やオフィスの様子といった、鉄道がらみ以外の「この時代」への評価が少なめでした。次の機会には興味を持ってもらえる出し方や描写に務めます。


大人の色香   新タイプのヒロイン

若いOLがバッグに大金詰めるって展開と、その「理由」・・・
ありえないと分かりながらも、読まされました。
わざわざ昭和末期を選んだ値打ちは十分あります。もちろんレトロ自体も嫌いじゃないですが・・・ 【東京都・男】

からむのも殴るのも、このお姉ちゃんだから許せる
っていうか「もっと〜(*´∀`*」って感じが。
(自分的に好きなタイプが酔ってからんできたりしたら、逆にキレます)
ヒロインは今回はハズレって思ったんですが
・・・・・悪くない!! 【男】

なんかあやしい看板・表紙って思ったら
やっぱりあんなシーンやこんなシーンが・・・(///)
でも健全ってとこが田島さんですね!
男が尻に敷かれ気味なとこも!(^^) 【「冴」様・女】

最初の方の挿絵で官能系だと思って買いました!
が、そっちの方はラストに遠回しなのが2箇所だけ、なのにあのヒロインは拾いモノだと思いました。
こんなのは初めてなのでメールします。
でももったいないです。今後は是非(田島注・以下全年齢向けじゃないので略) 【お住まい・性別など不詳】

属性ロリなので「今回は期待ハズレだ」と思い、鉄道モノなのだけを頼り読み出したのですが、
いつのまにやら肌や唇や足を組む描写が気になってて、今回に限って「大人のお姉さんもイイ!」感じに。
ラストはいいとこで場面が変わってしまいましたが、勝手にその先が想像できて(田島注・以下露骨な下ネタにつき略)
.

 何通かは派手に脱線気味ですが、そこまでキャラクターに入れ込んで下さるのはうれしいので(苦笑)
 ドキドキしながら投入した「キレイ系」ですが、正直なところ、今後に向けて自信が出てきました。ありがとうございます!
 もちろん中高生キャラ、そして男の子にも磨きをかけます。幅を広げて、どんなタイプの主要人物でも楽しんでいただけるようにできれば…と。


時 代 考 証

 話に聞く昔の「鈍行」の悠長な走り、「女」のなまめかしい姿や仕草、酒乱の様が目の前に浮かんできて、主人公に乗り移った気分で読了しました。
 また、重くしておいてストンと落とす事に磨きがかかりましたね。幾度か小声を出して笑ってしまいました。
 ただ、主人公の「今まで」がやや読み通しづらいのと、ラスト辺りが他と比べて丁寧さに欠ける感があります。ここで醒めを招いて本を閉じられては勿体ないです。ストーリー全体に対してもそうですが、特に「主人公の『今まで』」自体も話として非常に面白いのですから。
 御時間がなかったとの事、社会人ですから止むを得ない事ですが、それでも田島さんには特に丁寧な執筆を期待しています。

 ところで話の舞台が昭和58年と思える記述(女の定期券)があります。
 勝手ながら巻末のプロフィールから計算すると、田島さんはまだ今回出てくる世界を見聞きしたり理解できそうにない御歳です。が、年上の身内に見せるとほぼ当時の大人の世界そのままとの事でした。
 こういう事は一体どうやってお調べになるのでしょうか。歴史と言えるほど古ければ逆に分かるのですが。よろしければ御教示下さい。
 【「M生」様・男】
.

 今回も、物語の見どころと我慢しどころを率直にまとめて下さいました。ありがとうございます。
 時代考証については、この投稿へのお答えの形で掲示板に書きましたので、興味のある方はそちらをどうぞ(リンク先で09年1月頃をお探しあれ)。
 時刻表がいい例ですが、逆に「歴史」と言えるほど古くないから資料が得やすかったりもします…生き証人もまだ大勢いますし。鉄道に限らず四半世紀ぐらいの「昔」は、調べが手軽で、なおかつ今との違いがハッキリしていて面白いですよ。



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