短編集「ナギっ!」 田島葵 挿絵:緋莽総一郎

作品・挿絵サンプル
読者のご感想集
市内からの帰りの汽車。ナギにすすめられるまま一眠りし、揺り起こされて車窓を見ると、見たこともない真っ暗な山の中。
「ナギのアホっ!起こしたげるとか言って結局あんたも…」
「寝とらん!起きてたが!」
「なら何でこんな山ん中に来るまで…」
「携帯のゲームが面白ぉてな…そいで気がついたら…」
「ドアホーっ!おまけにそれ私の携帯な!」
「落としたの拾ったげたんよ!『ありがとう』は?」
「……………」
洒落にならないボケでいつも私を困らせる幼なじみ・ナギ。凍てつく様な真冬の今夜も、違う方向の列車でとんでもない山奥へ連れて行かれた挙げ句、長いトンネルを隔てた山向こうまで線路を歩かされる羽目に……。
衝撃の告白、そして静かな感動が待つ、中学二年生二人のドタバタ珍道中。
ほか、男の意地と哀愁が笑いを誘う掌編『園芸戦記』を収録。