'09夏コミ新刊
学校帰りを舞台にした、不思議でおかしな短編2つ

短編集「かえりみち」
挿絵=緋莽総一郎鳥居安紀子 全84ページ

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読者からのご感想

★『かえりみち』
 夏休みのはじめ。梅雨明け間際の大雨に阻まれ、補習帰りの電車は峠の小さな駅で運転見合わせ。
 取り残されたチカは、公衆電話を求めて駅の外へ出る。しかし駅前は電話どころか店のたぐいもなく、しいんと静まりかえっている。
 電話を求め、町がありそうな方へ歩いて行くと、人気のない家並みの中に古びた洋館が現れた。玄関のガラス窓に「COFFEE SHOP」という札がかかっている。
「なんでこんなとこに…でも寒いしおなかすいたし、あったかそうじゃなあ…」
 たまらなくなったチカが、「飲食店立ち寄り禁止」の校則を犯して扉を開けると………遠距離通学の高校生と女店主、そして謎のもう一人が送る、レトロでアカデミックな午後のひととき。

★『もしかしたら』
 高二の夏の、打ち明けられずに終わった恋…さっき夢でそれを見てから、タカシは動悸と後悔が止まらない。あれから八年、昨日まで思い出しもしなかったのに…。
「落ち着け自分。やり直せるわけじゃなし」
 そこで突然押し入れが開き、黄色い叫び声とともに元気な女子高生が現れた。もちろん件の恋の相手なんかじゃなく、クラス委員だったタカシをさんざん悩ませてきたバカ女・玉井優香。でも、なんでそれが今ここに…驚くタカシに彼女がささやく。
「ねえ。もしやり直せたら、どうする?」
 …秘策があるという元同級生に連れられて、タカシは八年前の夏のあの日へ。



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