2011年夏の「新刊」
当地の復興を祈って、ペーパーとして無料配布した作品を全編公開

 短編「福島・会津、スケッチ日和」 

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「お客さん、絵の先生でしょう?じゃあ一緒に会津若松まで行って、絵の描き方、教えて下さい!」
「………はぁ?!」
 心を病み、逃げるように奥只見の温泉宿に逗留している優衣。ある朝、ちょっと隣町まで行こうと駅に来た彼女の前に、温泉宿の家の子だという少女が現れ、元気よく無茶な頼み事をしてきた。
 少女の熱意に負けて、優衣は結局、片道一時間半もかかる会津若松まで一緒に行くことになるのだが…。
 風評被害をよそに以前と変わらぬ姿を見せる、会津若松の街と只見川沿いの山村。そこに差す震災の影、そしてそれでも気丈に日々を過ごし、旅人を温かく迎える人々を描いた一編。


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